突然ですが42.195kmのフルマラソンを完走しやすいのはどんな性格の人だと思いますか?
①体力にまかせて多少の無理でも乗り越えようとがんばるAさん。
と
②体力に自信がなく慎重に、なんやったらちょっとビビりながら進もうとするBさん。
さあ、どっちでしょう??
42.195kmもの長い距離を走りきるのだから体力ある方が完走できそうですが、おそらくBさんの方が完走しやすいと思います。
例えば、筋肉を動かすエネルギーのもととなる「グリコーゲン」を体内に貯蔵できる量は、マラソンだと約90分間走り続けることができる量だと言われています。
90分間というと、エリートランナー(TV中継に映れる人たち)では30km地点を通過した頃ですね。
そこから先は自分の体内にため込んだ主要なエネルギー源が無くなってしまいます。主要なエネルギー源がないので急に身体は動きにくくなってしまいます。
「30kmの壁」というやつですね。
こうなってしまうといくら体力や根性があってもどうにもなりません。
無理したくても無理できないんですね。
エネルギー源がないから。
限られたエネルギー源を効率良く使って、更に足りない分をどのように補うのか…慎重に準備し実行できなければいけません。
もちろん体力あるほうがいいですが、それよりマラソンに必要なのはレース中はもちろん、スタートラインに立つまで慎重に自分をコントロールする能力なんです。
この「自分をコントロールする」ことがマラソンを走るおもしろさだと思います。
「マラソンにハマった!」という人たちは苦しいのが好きでたまらんのではなく、自分をコントロールすることのおもしろさに気づいた人たちなんじゃないかと思います。
社会人としてトレーニングを継続しマラソンのための「準備」をしていくには自分で自分をコントロールできることが重要になります。
走りきった達成感も自己記録を更新できた満足感も、仕事や家事をこなしながら計画的に練習を積み、レース当日までに「準備」を完了したからこそ味わえるんじゃないでしょうか。